スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三国戦争編1

戦闘はもう少し先になりそう。
新キャラをどうやって出すか考え中。


続きは小説です。


戦争は始まった。

ルーンミッドガッツ王国、シュバルツバルド共和国、アルナベルツ教国の三国が、己の利益を求める争い。


その利益というのは、新たな"資源"。

魔王モロクが逃げ込んだ次元の狭間。
そこに出来た時空の裂け目が、こことは違う"異世界"へと繋がっていたのだ。

それぞれの国から極秘に派遣された者達が見つけたのは、今までにない"植物"や"鉱石"だった。


植物は新たな薬品を作り出すために、鉱石は新たな武具を作り出すために利用されることがわかった。


当然、数に限りのあるこれら資源を我が物にせんとし、それぞれの国が動き始めたのである。



シュバルツバルド共和国がルーンミッドガッツ王国に攻撃を仕掛けてからというもの、アルナベルツ教国までが二つの国に同時に攻撃を仕掛けてきている。

大陸一の領土を誇るルーンミッドガッツ王国は、この二国の攻撃を受けながら、かろうじて反撃をするだけの余力を残していた。

小国であるアルナベルツ教国の攻撃だけで壊滅に追い込まれる程ではないだろう。
それはシュバルツバルド共和国も同じことである。




戦争が膠着状態に入り、半年の月日が経とうとしていた。



首都プロンテラは、更なる戦力増強を謀るため、各地にいる大手のギルドメンバーを召集していた。

"WaterCarnival"ギルドもこれに先駆け、プロンテラ城へと集まっていた。




「よく来てくれました。私(わたくし)達はあなた方の協力に感謝します……」


一際大きな椅子に座り、小さく頭を垂れる者。

プロンテラ王国第十三王女、"ユノン=N=ローウェル"である。

「いえ、俺達こそ、この度の戦いに参加できることを光栄に思います」


そのユノンの前で、片膝を付き、頭を垂れる者達。

先頭にいるのはギルドマスターのタイタンである。


彼は数ヶ月前にチェイサーから"シャドウチェイサー"へと転職を果たしていた。
容姿が違うのはそのためである。


「頭をあげて下さい……どうか気を楽に、今は私とヒナノしかここにおりませんから」


「そうですよ!気にしなくて大丈夫です」


横にいるのは、同じ王族の血を引き、ユノンの実の妹である"ヒナノ=N=ローウェル"。

彼女は幼さの残る声で、明るく振る舞っていた。


「では、お言葉に甘えて!」


タイタンの後ろで、同様に若々しさに溢れる声で立ち上がり、敬礼する者がいた。


「おいおい、立場を弁えろよマツリ」


その言葉はタイタンに一蹴されたが、本人達は満更でもない様子である。


立ち上がったのは、タイタンに正式に養子として迎えられた、"レンジャー"のマツリである。

彼女も数ヶ月前に転職し、新たに相棒として与えられた"ウォーグ"を連れて一人旅をしていた。

今回の騒動を聞き、直ぐさまプロンテラに帰還したのはマツリだけではない。


「そうですよ、マツリさん。いくら仲が良いとはいえ、王女様とお姫様なんですから」


「ちぇ~……」


唇を尖らせながら小さくなるマツリ。

声をかけたのは、"ワンダラー"の菫吏。
彼女は元々ダンサーであったが、先の首都防衛戦において大きな功績を残したことから、ジプシーからワンダラーへと、驚くべき早さで転職を果たしていた。

身に纏う服はダンサーとさほど違いはないが、背に付けた羽を表す衣装が非常に特徴的である。



ヒナノの言葉で和む空気を、ユノンが緩やかに征した。


「タイタン、そしてWaterCarnivalの皆さん。貴方達には各小隊に別れて動いてもらいます」


「その前にユノン様、一つだけ伺いたい」


ユノンの言葉を制したタイタンに、皆の目線が動く。



「この戦争は、"利益を求める戦い"ですか?」



その言葉に、ユノンのみならず、全員が沈黙する。

数秒の後、ユノンは静かに口を開いた。


「いいえ、求めるのは国の利益ではありません。全ての民の平穏な生活と、技術水準の向上です」


「……………」


黙しながらも、タイタンは唇を軽く吊り上げ、笑った。


「この戦争が個人、または国の直接的な利益に繋がらないために、私達は戦います。大陸の……いえ、この世界の未来のために」


凜とした態度、言葉に、その場にいた全員が頷いた。


「……探りを入れるような質問、大変失礼致しました。いかなる処罰も受ける覚悟はできています」


タイタンは笑みを浮かべたまま、頭を垂れた。

もちろんこんなことで罰を与えるほど、ユノンはタイタンを知らないわけではない。


「貴方には敵いませんね……どうか気を悪くしないでください。罰を与える気など、毛頭ありませんから」


ユノンも微笑み返し、それに応えた。



バタンッ!


その時、後ろの扉が勢い良く開き、一人の騎士が姿を現した。


「失礼。ユノン様、ただ今帰還致しました」


「よく戻ってくれました、ネオ。貴方にも新たな命を下します」


姿を現したのは、現プロンテラ騎士団の総隊長にして、"最強"と呼ばれるロイヤルガード、オオニシ=ネオだった。


「はっ!いかなる命も遂行してみせましょう」


ネオはユノンの前で片膝を付き、深々と頭を下げる。



「では、作戦を説明します」


再び全員の顔を見、ユノンは作戦を告げ始める。
















作戦内容は至極単純かつ合理的だった。

ジュノーから真っ直ぐ南へ下った地を、シュバルツバルド共和国の本隊が移動しているという情報が、偵察に向かっていたネオから伝えられた。

ルーンミッドガッツ王国はこれを迎え撃つべく、主戦力とされるネオ率いるプロンテラ騎士団を派遣する。


しかし、シュバルツバルド共和国以外にも、アルナベルツ教国の本隊が近い場所まで接近する可能性がある。

いかにプロンテラ騎士団が強い力を持っているとは言え、この二国を同時に相手にすることは難しいだろう。


そこで陽動部隊を派遣し、片方の軍の注意を引き付け、その間にもう片方の軍を叩くという作戦である。

恐らくここで引き付けるのはシュバルツバルド共和国のほうだろう。
国の大きさだけで考えれば、アルナベルツ教国と戦うほうが合理的と言えよう。


陽動部隊の隊長にはマツリが任命され、補佐役として菫吏が任命された。



「頑張ろうね!とーりん!」


「はい、必ず成功させてみせましょう」


二人は意気込み、ハイタッチをする。

ユノンは再びタイタンに向き直り、口を開く。


「タイタン、貴方にはアルナベルツ教国の内情を調べていただきたい」


「……成る程、あの国は小さな女の子が教皇様だからな。確かに今回の戦いに参加してることさえ不思議なぐらいだ」


アルナベルツ教国では、女神フレイヤの声を聞ける者が国のトップになるという。

本当に神の声が聞こえるのか、はたまた権力者達の陰謀か、今の教皇は幼い少女が就いている。


「確か、貴方は教皇様とお知り合いでしたね?何とか探りを入れられないでしょうか」


「………わかりました。やってみましょう」


タイタンは頷き、承諾した。



バンッ!


全ての作戦を説明し終えたその時、後方のドアを開け、もう一人の人物が姿を現した。



「す、すいません!遅れました…!」



息を切らしながら入ってきたその人物は、首から下を大きな布で隠している。


その姿を見、そこにいる誰もが笑みを浮かべた。


「遅かったね!」


と、嬉しさを零す顔でマツリが、


「待っていたんですよ」


と、微笑みながら菫吏が、


「もう来ないと思ったぜ」


と、不敵な笑みを浮かべるタイタンが、一斉にその人物を見た。




「WaterCarnival副隊長ダズ。ただ今到着致しました」


バサッ!


ボロボロになった布を体から剥がし、ロードナイトの彼女は堂々と前に歩み始めた。
コメント

No title

みんな3次職!

うちを除いてな!

転職してるぅぅぅ!
そしてとーりん出世しまくり

こっからはみんな二つ名をつけていこう。厨二くさくな!

No title

ちょっとひなのさんにも二つ名を…
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。