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三国戦争編おまけ2

おまけその2。


続きは小説です。





グルームアンダーナイトは、タイタンへの距離をゆっくりと縮め、接近する。

その不気味な雰囲気にたじろぐが、直ぐさま魔法の詠唱を開始する。


「チッ…!炎を出すってんなら、水に弱いったことで間違いないよなぁ!!」


開幕に放たれたファイアーボールを見る限り、それが火属性であることに疑いはなかった。

ならば放つべきは、弱点である水属性。


「ストームガストッ!!」


ゴオオオオォォッ!


タイタンから吹雪の魔法が放たれ、周囲を瞬く間に凍結させていく。


「オオオオ……」


それをまともに受け、グルームアンダーナイトは再び奇妙な呻き声をあげ、一瞬動きを止める。

しかし、


バリイィンッ!


周囲に発生させた衝撃波で、ストームガストを打ち破る。


ダッ!


だが、吹雪が晴れると同時に、タイタンは一気に距離を縮めていた。


「その程度じゃ効かねえってか!?ならその腕一本もらうぜ!!」


片手に月光剣を構え、グルームアンダーナイトの腕を狙い、強襲する。


スカッ!


「なっ…!?」


しかし、その一撃は空振りに終わり、タイタンは後方の床へ着地する。


確かに斬撃はその腕に命中したはず。
だが、当たった感触が全くない。

まるで煙に巻かれたように感じられらなくもない。


「……そういうことか……厄介な野郎だぜ!」


グオォッ!


相手の腕が高く振り上げられ、タイタンのいる場所へと叩きつけられる。


ズウンッ!


それは彼のいた地面をやすやすと陥没させ、その威力の高さを知らしめる。


そう、グルームアンダーナイトは念属性。
こちらも属性を持って攻撃せねば、ダメージは届かない。

だが、あちらの攻撃は通常の物体であれ届くという理不尽な設定付きである。


ゴオオオオォォォッ!!


再び巨大なファイアーボールが放たれ、タイタンに襲い掛かる。


「そいつは一度"見た"ぜ!!」


ズオオォッ!!


タイタンは相手の攻撃スキルを全て盗作する。
その強力な火球さえ盗み、自分の物として扱う。


火球はぶつかり合い、相殺された。


更に、


「見せてやるよ…本当の炎ってやつを!!」


ゴオオオォォッ!!


タイタンは立て続けに炎の魔法を繰り出した。


「オオオォ…」


スッ


しかし、相手の巨体から想像もできないスピードで避けられ、虚しくも火球は後方へ飛散する。


「……それで避けれたと…思ってんのか?」


グィンッ!


火球は、"曲がる"。

それは急激に方向転換し、一直線にグルームアンダーナイトへと向かう。


ドゴオオオォォンッ!!


火球は見事に命中し、その巨体を吹き飛ばす。


ゴゴゴゴゴゴッ!!


直撃し、爆散する衝撃で、足をついていた橋までも叩き落す。


「……クリムゾンロック。その炎は、何処までもテメエを追いかけるぜ」


放たれた魔法は、三次職ウォーロックの得意とする豪炎魔法、クリムゾンロックであった。


「オオオオ…」


その勢いに、巨体は地へと叩き伏せられると同時に、


ザパアアァァンッ!


水面へと落下する。


「泳ぎは得意じゃねえか?ま、そんなん知ったこっちゃ……っ!?」


ズオッ!


その一撃で、相手を倒せるほど容易なものではないと、タイタンもわかってはいたことだ。

時間稼ぎをし、そのスキに逃げるだけでも出来ればと考えていたのだから。


しかし、現実は水面からその腕を伸ばし、タイタンの体を鷲掴みにした。


「う…おぉっ…!?」


ザパアアァンッ!


タイタンはそのまま水中に引きずり込まれた。


(クソッ…!まだそんな力が残ってやがったか!)


ギギギッ!


更に両腕を使い、タイタンを強く締め付け始める。


その力は、ほんの数秒で彼を握り潰さんとするほどに強力なものであった。




ニヤリ


だが、彼は笑った。


最早身動きは取れない。

水中であるがゆえ、身動きもまともに取れないであろうタイタンが、そんな絶望的な状況であってもシニカルに。

この上なく、不適に。



(水の中なら……何もできねえと思ったか…?)


ズオオオォォッ!!


タイタンの周囲の水が激しくうねり出した。

まるで渦潮でも起こるかの如く、水は彼を中心にして激しさを増していく。



(身動きが取れねえのは…テメエも一緒だろ!!)


魔法の詠唱は完成し、放たれた。


ズドドドドドドドッ!!


水のうねりは、弾丸のようなスピードで襲い掛かる。

一撃一撃、放たれた"水の玉"は凄まじい勢いでグルームアンダーナイトへ衝突し、反撃の猶予すら与えない。


(そこでお寝んねしてなぁ!!)


ドドドドドドドドッ!!


"ウォーターボール"の弾丸は、休むこと無く相手を襲い続け、やがて体を引きちぎり、グルームアンダーナイトの思念体を次々と水中に飛散させていった。









ザパァッ!


「ブハァッ!」


タイタンは水面から顔を出し、大きく深呼吸した。


「まったく面倒な野郎だったぜ……さて、後は……」


再び顔を下げ、水底に広がる巨大な機械達に目を向けた。

そして、表情を強張らせ、それを凝視する。


「……間違いねえな……あれは"ユミルの心臓"か」


古代兵器を復活させんと、この神殿の奥深くで稼働していたのは、ユミルの心臓の力を使った装置であった。


ユミルの心臓は膨大なエネルギーを秘めており、生まれ変わり新たな人生を歩みたいという者達の願い、"転成"を行う装置にも使用されるほどで、その力は無限の可能性を持っている。


そんな危険な物をいくつも使って生み出される古代兵器達の恐ろしさは、底が知れない。


「……これは無闇に破壊行動もとれねえな。一個一個バラしてやるか……」


彼は慎重に装置のほうへ移動し、外側から脆い部分を探し、分解させる方法を取ることにした。







はずだったのだが、


「だああああ!めんどくせえ!!」


バキィッ!


数十分後、彼は考えることをやめた。

というより、諦めたのだろう。


タイタンは装置を思い切り蹴り飛ばし、悪態をつく。


ゴゴゴゴゴゴゴッ!


「……あ…?」


惚けた声をあげる彼の前には、内部から光を撒き散らし、地を揺らすほどの唸りをあげる、ユミルの心臓があった。



カッ!


次の瞬間、彼の視界は白く包まれた。


ドガガガアアアアアアアアァァァァンッッ!!


閃光の後の爆発。

一つの爆発は次の装置へと誘爆し、次々に神殿内を吹き飛ばしていった。







後に"ラヘル神殿爆破テロ"として、三国同盟間でも取り上げられたこの事件。

ラヘルの保有していた貴重なユミルの心臓は、この爆発で全て失われたという。


唯一この事件の真実を知るのは、テロ(?)の張本人であるタイタンと
、彼にラヘル潜入の任を下したユノンだけであった。

ラヘル教皇より、事件の大まかな流れを聞いたユノンがすぐさまタイタンを問い詰めたところ、観念したように「だって蹴っただけで爆発するなんて思わなかったんすよ……」と、白状したという。

ユノンは三国同盟のトップにいるという立場上、この真実を明かすことが出来ず、ラヘル内では狂信者達が暴走したのではないかということで話はおさまりつつある。


彼等が口を割らない限り、永遠に封印されるであろう真実。

知らないほうがよかったというものも、世の中にはあろう。




最終決戦の後、タイタンが自分の大好きな教皇様を前にして、焦りの色を隠せずにいた様子を見、マツリあたりは何かあったのではないかと勘付いていたようだが…。
コメント

憂鬱な春・・・

226542b9
今年も憂鬱な春。。。
出会いの季節なんて言うけれど、あまりに寂しすぎてもう耐えられないよおウワァァ-----。゜(゜´Д`゜)゜。-----ン!!!!
こことかどうなんだろ・・・俺にも希望あるのかな・・・
http://P77hf90m.i357.sandies.mobi/P77hf90m/
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