ハイペース
今日もまた小説です。
もはやその人のステとか装備は無視な厨二小説です。
相変わらずですが、こういうのが嫌いな人は見ないことをオススメします。
もはやその人のステとか装備は無視な厨二小説です。
相変わらずですが、こういうのが嫌いな人は見ないことをオススメします。
(炎を消したのは誰だ?)
"女"は考えた。
だが、過程はどうでもいいというように、首を左右に振って考えるのをやめた。
(問題はこれからだ。あの怪物をどう止めるか…)
"女"の顔は影になり、隠れていてわからない。
身に纏った服は赤と黄のドレスのようで、足のスリットから細く白い足が見え隠れしている。
腕からは"振袖"のような長い布が伸び、首にはトレードマークと言えるような、獣の皮を巻いている。
(侵入者の廃除を優先するか…)
"女"は決めた。
そして歩き始める。
頭に被った緑色の"とんがり帽子"を揺らしながら、ゆっくりと歩き始めた。
「どうなってんだこりゃ……」
タイタンは目の前にある台座を見、合計で"4つ"ある他の台座のほうも目で追い、確認する。
「氷の炎が、全て消えている……」
タイタンの表情がみるみる暗いものに、焦りを浮かべる。
ダズがその様子を見、タイタンに問い掛ける。
「どういうこと?炎が灯っていないとまずいことが…?」
その質問にタイタンは無言で頷く。
「これは氷の洞窟の"怪物"を封印する装置だ。この炎が全て消えると、封印が解除されちまう……」
ダズは"怪物"という単語に身を震わせる。
マツリはふと思い出したように話し始めた。
「で、でも、前におじさん言ってたよね?封印を護るガーディアンがいるって…」
これにもタイタンは頷いた。
「つまり"あいつ"が、ガーディアンが気付かぬうちに炎が消されたか……そのガーディアンがやられた、か……」
後者のほうは考えたくない、と言うように声を小さくし呟いた。
菫吏はその会話から一つの疑問を感じ取った。
「ですが、タイタンさん。その話からだと、ガーディアンの方とは知り合いだというように聞こえますが……っ!!」
菫吏は言い終わるや否や、弓を構えた。
それに合わせて、他の全員も武器を構える。
「後ろに何かいます……気をつけてください」
菫吏は背後を警戒し始めた。
だが数秒置いても、その"何か"は動く気配がない。
マツリが構えを少し緩めた。
「気のせい?何もいないように感じるけど…」
「…おかしい、確かに気配を感じたのに……」
気配を感じた菫吏さえ、勘違いかもしれないというように首を傾げる。
「………なっ!?」
だが、自分達の足元に変化を感じ、タイタンは驚愕する。
氷の大地が、徐々に黒さを増していったのだ。
瞬時にタイタンは自分の頭上を確認する。
なんと、どす黒い暗雲が彼らの上に立ち込めていたのだ。
「全員横に跳べええぇーーっ!!」
それを合図に、全員が頭上を見ると同時に、横に跳びずさった。
ズガアアァァァアンッ!!
爆音と共に、通常では有り得ない威力と範囲の"稲妻"が氷の地面に叩き付けられた。
タイタンの言葉で、全員が跳び回避することができたが、瞬時に4人は分断されてしまった。
ダズとタイタンは、4人が上手く分断されたことが相手の策略であったとすぐに気付く。
「おじさん!お姉ちゃ…アグッ!!」
マツリが叫んだときには遅かった。
なんと無数の光弾"ソウルストライク"がマツリに直撃し、彼女は吹き飛ばされる。
ガァンッ!!
氷の壁に叩き付けられ、マツリは気絶してしまう。
「マツリさんっ!?キャアッ!!」
次の標的は菫吏だった。
寸前のところで光弾を回避するも、近くの地面を直撃した爆風で、菫吏も体ごと武器を吹き飛ばされた。
「マツリ!菫吏さん!くそっ!!」
ダズは二人がまだ生きているであろうことを確認すると、すぐに武器に精神を集中する。
「オーラブレイド!コンセントレイション!!」
長剣をオーラで包むと同時に、体を光らせ集中力を高めた。
次の瞬間、先程感じた気配とは違う場所から人型の"何か"が飛び出して来た。
その手には鋭利な刃物"カウンターダガー"が握られている。
「クッ!!」
ダズは剣を両手に持ち、相手の動きを目で確認する。
常人では考えられないスピードで迫るそれは、瞬時にダガーを逆手に持ち替え、ダズの構えた剣を下から掬い上げた。
ガキィンッ!!
予想外の重い一撃を喰らい、ダズは腕ごと剣を上に弾かれてしまう。
「し、しまった…!」
剣を弾かれ、体勢を崩しながらもなんとか相手を視野にいれる。
だが、なんとその"女"はダガーを持たない左手の手の平を前に突き出し、既に詠唱を始めていた。
「"ナパームビート"ッ!」
"女"の詠唱が完了し、ダズは左手の波動で後方に大きく吹き飛ばされる。
「グ、アッ…!!」
腹部に強烈な痛みを伴い、ダズは氷の地面をゴロゴロと転がり、滑る。
魔法の詠唱で一瞬止まった"女"のスキを見逃さず、タイタンは腰から引き抜いた短剣を、相手に接近して振り下ろす。
「テメェ!よくも…!」
キィンッ!
タイタンの短剣"バゼラルド"と"女"のダガーがぶつかり合う。
数秒、ギリギリと力比べを行うが、タイタンはふと"女"の顔を見、驚愕する。
「お、お前!!」
タイタンが何かに気付いた。
だが、"女"はその瞬間、スリットから右の足を現し、そのままタイタンに蹴りをいれる。
「あっぶねぇ!!」
タイタンはバックステップで後方に跳び、瞬時にそれを回避する。
そして、"見覚えのある女"の、
「"アリル"!?」
名前を叫ぶ。
"アリル"と呼ばれた女は、ふとももまで露出した白い右足を、前に突き出したまま答える。
「……タイタンか?」
アリルはタイタンの顔と姿を確認すると、右足をゆっくりと地面に下ろした。
「アンタが、ここの炎を消したのか?」
「違う!俺らじゃない!」
アリルの問いを、タイタンはすぐに否定する。
アリルは両手の平を上に向けるように、
「やれやれ、とんだ手違いか」
と肩をすくめる。
タイタンは顔を下に向け、うなだれたが、
「いきなり攻撃してきやがって、ちきしょう……仲間の介抱手伝えコラッ!」
直ぐに顔をあげ、怒鳴り出した。
どうやら、この二人は知り合いらしい。
「それで、手違いだったんだね?」
手渡された白ポーションを飲み終えると、ダズは再度確認した。
「なぁんだ、よかったー…」
マツリも目を覚まし、手を胸に当て撫で下ろした。
菫吏も同じように安心した表情をとっている。
「アタシはここのガーディアンをしてる"アリル"だ。台座の炎を消したのがあんた達だと思ったんだ…すまなかったね」
プロフェッサーである"アリル"は、自己紹介と共に自分の行為の経緯を説明し、素直に謝罪した。
タイタンは全員が回復したことを確認すると、すぐにアリルに問い掛ける。
「台座の炎が消えたってことはやっぱり、ウワッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!
地面を大きく揺らす轟音と地響きに、タイタンだけでなく全員が驚く。
その様子から、アリルはすぐに判断した。
「まずい…封印が解かれた」
「!!」
封印が解かれ、怪物が出現するであろうその地鳴り。
5人は恐怖し、同時に武器を構える。
「何が現れるんだ!?」
タイタンはアリルのほうを向き、焦り問い掛ける。
数秒沈黙を守ったアリルの口が、静かに開かれた。
「氷獣"クトルラナックス"……」
人の想いとは、儚くも永久に成就されぬ物なのだろう。
運命に抗い、闘い続ける者達に未来はあるのだろうか。
"女"は考えた。
だが、過程はどうでもいいというように、首を左右に振って考えるのをやめた。
(問題はこれからだ。あの怪物をどう止めるか…)
"女"の顔は影になり、隠れていてわからない。
身に纏った服は赤と黄のドレスのようで、足のスリットから細く白い足が見え隠れしている。
腕からは"振袖"のような長い布が伸び、首にはトレードマークと言えるような、獣の皮を巻いている。
(侵入者の廃除を優先するか…)
"女"は決めた。
そして歩き始める。
頭に被った緑色の"とんがり帽子"を揺らしながら、ゆっくりと歩き始めた。
「どうなってんだこりゃ……」
タイタンは目の前にある台座を見、合計で"4つ"ある他の台座のほうも目で追い、確認する。
「氷の炎が、全て消えている……」
タイタンの表情がみるみる暗いものに、焦りを浮かべる。
ダズがその様子を見、タイタンに問い掛ける。
「どういうこと?炎が灯っていないとまずいことが…?」
その質問にタイタンは無言で頷く。
「これは氷の洞窟の"怪物"を封印する装置だ。この炎が全て消えると、封印が解除されちまう……」
ダズは"怪物"という単語に身を震わせる。
マツリはふと思い出したように話し始めた。
「で、でも、前におじさん言ってたよね?封印を護るガーディアンがいるって…」
これにもタイタンは頷いた。
「つまり"あいつ"が、ガーディアンが気付かぬうちに炎が消されたか……そのガーディアンがやられた、か……」
後者のほうは考えたくない、と言うように声を小さくし呟いた。
菫吏はその会話から一つの疑問を感じ取った。
「ですが、タイタンさん。その話からだと、ガーディアンの方とは知り合いだというように聞こえますが……っ!!」
菫吏は言い終わるや否や、弓を構えた。
それに合わせて、他の全員も武器を構える。
「後ろに何かいます……気をつけてください」
菫吏は背後を警戒し始めた。
だが数秒置いても、その"何か"は動く気配がない。
マツリが構えを少し緩めた。
「気のせい?何もいないように感じるけど…」
「…おかしい、確かに気配を感じたのに……」
気配を感じた菫吏さえ、勘違いかもしれないというように首を傾げる。
「………なっ!?」
だが、自分達の足元に変化を感じ、タイタンは驚愕する。
氷の大地が、徐々に黒さを増していったのだ。
瞬時にタイタンは自分の頭上を確認する。
なんと、どす黒い暗雲が彼らの上に立ち込めていたのだ。
「全員横に跳べええぇーーっ!!」
それを合図に、全員が頭上を見ると同時に、横に跳びずさった。
ズガアアァァァアンッ!!
爆音と共に、通常では有り得ない威力と範囲の"稲妻"が氷の地面に叩き付けられた。
タイタンの言葉で、全員が跳び回避することができたが、瞬時に4人は分断されてしまった。
ダズとタイタンは、4人が上手く分断されたことが相手の策略であったとすぐに気付く。
「おじさん!お姉ちゃ…アグッ!!」
マツリが叫んだときには遅かった。
なんと無数の光弾"ソウルストライク"がマツリに直撃し、彼女は吹き飛ばされる。
ガァンッ!!
氷の壁に叩き付けられ、マツリは気絶してしまう。
「マツリさんっ!?キャアッ!!」
次の標的は菫吏だった。
寸前のところで光弾を回避するも、近くの地面を直撃した爆風で、菫吏も体ごと武器を吹き飛ばされた。
「マツリ!菫吏さん!くそっ!!」
ダズは二人がまだ生きているであろうことを確認すると、すぐに武器に精神を集中する。
「オーラブレイド!コンセントレイション!!」
長剣をオーラで包むと同時に、体を光らせ集中力を高めた。
次の瞬間、先程感じた気配とは違う場所から人型の"何か"が飛び出して来た。
その手には鋭利な刃物"カウンターダガー"が握られている。
「クッ!!」
ダズは剣を両手に持ち、相手の動きを目で確認する。
常人では考えられないスピードで迫るそれは、瞬時にダガーを逆手に持ち替え、ダズの構えた剣を下から掬い上げた。
ガキィンッ!!
予想外の重い一撃を喰らい、ダズは腕ごと剣を上に弾かれてしまう。
「し、しまった…!」
剣を弾かれ、体勢を崩しながらもなんとか相手を視野にいれる。
だが、なんとその"女"はダガーを持たない左手の手の平を前に突き出し、既に詠唱を始めていた。
「"ナパームビート"ッ!」
"女"の詠唱が完了し、ダズは左手の波動で後方に大きく吹き飛ばされる。
「グ、アッ…!!」
腹部に強烈な痛みを伴い、ダズは氷の地面をゴロゴロと転がり、滑る。
魔法の詠唱で一瞬止まった"女"のスキを見逃さず、タイタンは腰から引き抜いた短剣を、相手に接近して振り下ろす。
「テメェ!よくも…!」
キィンッ!
タイタンの短剣"バゼラルド"と"女"のダガーがぶつかり合う。
数秒、ギリギリと力比べを行うが、タイタンはふと"女"の顔を見、驚愕する。
「お、お前!!」
タイタンが何かに気付いた。
だが、"女"はその瞬間、スリットから右の足を現し、そのままタイタンに蹴りをいれる。
「あっぶねぇ!!」
タイタンはバックステップで後方に跳び、瞬時にそれを回避する。
そして、"見覚えのある女"の、
「"アリル"!?」
名前を叫ぶ。
"アリル"と呼ばれた女は、ふとももまで露出した白い右足を、前に突き出したまま答える。
「……タイタンか?」
アリルはタイタンの顔と姿を確認すると、右足をゆっくりと地面に下ろした。
「アンタが、ここの炎を消したのか?」
「違う!俺らじゃない!」
アリルの問いを、タイタンはすぐに否定する。
アリルは両手の平を上に向けるように、
「やれやれ、とんだ手違いか」
と肩をすくめる。
タイタンは顔を下に向け、うなだれたが、
「いきなり攻撃してきやがって、ちきしょう……仲間の介抱手伝えコラッ!」
直ぐに顔をあげ、怒鳴り出した。
どうやら、この二人は知り合いらしい。
「それで、手違いだったんだね?」
手渡された白ポーションを飲み終えると、ダズは再度確認した。
「なぁんだ、よかったー…」
マツリも目を覚まし、手を胸に当て撫で下ろした。
菫吏も同じように安心した表情をとっている。
「アタシはここのガーディアンをしてる"アリル"だ。台座の炎を消したのがあんた達だと思ったんだ…すまなかったね」
プロフェッサーである"アリル"は、自己紹介と共に自分の行為の経緯を説明し、素直に謝罪した。
タイタンは全員が回復したことを確認すると、すぐにアリルに問い掛ける。
「台座の炎が消えたってことはやっぱり、ウワッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!
地面を大きく揺らす轟音と地響きに、タイタンだけでなく全員が驚く。
その様子から、アリルはすぐに判断した。
「まずい…封印が解かれた」
「!!」
封印が解かれ、怪物が出現するであろうその地鳴り。
5人は恐怖し、同時に武器を構える。
「何が現れるんだ!?」
タイタンはアリルのほうを向き、焦り問い掛ける。
数秒沈黙を守ったアリルの口が、静かに開かれた。
「氷獣"クトルラナックス"……」
人の想いとは、儚くも永久に成就されぬ物なのだろう。
運命に抗い、闘い続ける者達に未来はあるのだろうか。
コメント
わぁおー。
不意打ちとはいえ、アリルさん最強~~
さすがありるんだ、最強だね。
きっと木琴装備の砂がSS食らったら即死だggg
きっと木琴装備の砂がSS食らったら即死だggg
とーりん>ガーディアンだからね。もはや強さはトールの二匹並!
まっちん>正直まっちんを即脱落にしてすまんかったorz
油断した瞬間を撃たれるとか、今読み返したらかわいそすぎですね。
まっちん>正直まっちんを即脱落にしてすまんかったorz
油断した瞬間を撃たれるとか、今読み返したらかわいそすぎですね。
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