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蚊?

雨の日の後に蚊が多い原理を講義で語ってた。

なんか当然だけど言われてみれば「あー」って思うこと。


って、聞き流しながら書いてました。

続きは小説です。
見たい人だけ見ましょう。
「わりいな、面倒なことに巻き込んじまった」


タイタンは飛行船の甲板で、壁にもたれ掛かりながら横にいる人物に話しかけた。

申し訳なさそうに、空を見上げながら顔は合わせない。


「いいんですよ。もともとプロンテラ連れていっていただくのが私の目的でしたし、今がその道中なんですからね」


隣に立っていたのは菫吏だった。

タイタンは右手で頭を掻きむしり、それには答えない。


菫吏は更に言葉を掛ける。


「乗り掛かった船です。よければ私もトールまでご一緒しますが……」


その言葉に、タイタンはやっと菫吏の顔を見た。

少しだけ笑顔を見せて答える。


「いや、さすがにそんな危険な目に合わすわけにはいかん。うちの"三姉妹"に話はつけたから大丈夫だ」


「……そうですか」


菫吏は少し残念そうに、だがタイタンの気持ちを汲み取った上でそれに答えた。


少し素っ気なさ過ぎたか、とタイタンは気にして更に言葉を掛ける。


「まあ、なんだ……困ったことがあったらうちのギルドに来るといい」


気を使ったつもりだったが、菫吏はそれに少し頬を膨らませる。


「何言ってるんですか」


「……?」


菫吏の言葉にタイタンは首を傾げた。


「私はもう、"Water Carnival"の一員でしょう?」

菫吏は自分の意志をタイタンに伝えた。

数秒目を泳がせたが、再び頭を掻きむしりタイタンは口元を緩ませた。


「悪い、勘違いしてたな。じゃあ、次の任務まで待機してしっかり体を休ませとくんだぞ?」


「はいっ」



菫吏は小さく敬礼し、タイタンの気持ちに答えた。




飛行船は、もうすぐイズルートへ到着しようとしている。















プロンテラに着くやいなや、


「わりい、ちょっと寄り道してから帰る。ダズとマツリは、菫吏をギルドのアジトまで案内してやってくれ」


と言って、すぐに人ごみに姿を消していくタイタン。

ダズはタイタンが消えた方角を見、それが大聖堂のほうであると考えた。


(……また、ジャックさんに頼みにいくのかな…)


心の中でそんな予想を立てる。

だが、立てた傍から表情を曇らせる。


(少しは私を信頼してくれても………強く、なったんだから…)



下を向き考え込んでいると、不意に肩を叩かれた。


「あ、うぐっ……」


振り向いた先にはマツリがいたが、ダズの頬に人差し指が刺さり、つっかえた。


マツリが悪戯な笑みを浮かべる。


「お姉ちゃん、考え込んでるときスキだらけ~。おじさんのこと見て何考えてたのかな!?」


ダズは自分の考えていることがバレたのが恥ずかしくなり、顔を赤くしてマツリの手を払いのける。












大聖堂の中に入るタイタン。

チェイサーという職業から、それを訝しげな目で見る者が多数だが、そんな中一人のプリーストがタイタンに近付いていった。


「旅は無事に終わったようですね」


プリーストの言葉に、タイタンは笑みを浮かべて返す。


「おかげさまでな。ザーロットさん」


ザーロットと呼ばれたプリーストは、その言葉にタイタンに負けず劣らず満面の笑みを浮かべた。


「無事であれば何よりです。ジャックさんは今だ不在ですが……」


"ジャック"という名に、タイタンは首を横に振った。


「今回はジャックじゃない。用ってのは……ザーロットさん、あんた"ワープポータル"は使えるよな?」


そして、聖職者のスキルの名を口にする。

ザーロットは首を傾げた。


「はい、取得しておりますが……それがどうかなさいましたか?」


タイタンはその答えを聞くと、不敵な笑みを浮かべた。


「そうか、じゃあ一つ頼みたいことがあるんだ」


「……?」


ザーロットはその言葉にますます首を傾げた。


タイタンは、詳細を話し始める。



それは、盗賊と聖職者が協力するという、実に不可思議な光景であった。














「ただいまぁ」


ダズは、菫吏とマツリとアジトで別れ、自室へと戻った。


既に家の中には誰かいるようで、ダズは置いてある"二足"の靴を確認すると、頬を緩ませて奥へ歩を進める。


「二人は奥かな…」



「おっかえりーっ!!」



バサッ!


何もなかったはずの天井から、人が"逆さまにぶら下がって"きた。


「わあっ!!」


「いやぁ、待っていたよダズ君。私を置いていくなんてヒドイね!ヒドイよ!」



その"女"は腕を組み、逆さまながらもウンウンと器用に頷いた。



黒い服の前が大きく、縦に開いており、闇に溶け込む姿はまさに暗殺者のそれであった。


髪の色は"青"。前に垂れるように(今は逆さまになっているが)二つのおさげでその髪は纏められている。



アサシンの上位職"アサシンクロス"であった。




ダズはいきなり目の前に現れたものに驚き一歩下がったが、それがよく見知った顔であることに気付くと、溜め息をついて口を開いた。


「おどかさないでよ、アヤ……」


"アヤ"と呼ばれたアサシンクロスは、空中で一回転し、音も立てずに綺麗に着地する。


「忍びとは闇に潜み、常にそれと一体となり生きることと見つけたり」


今度は両手を腰に当て、胸を張って喋り始める。


「あなたは忍者じゃなくて暗殺者でしょ……ところで、紅さんは?」


ダズは呆れて答え、更に新な人物の名を口にする。


「あぁ、紅さんなら奥で本を読んでるよ」


アヤは答えると、ダズと共に奥の部屋へと歩を進めた。



日の光が窓から差し込み、部屋を、家具を明るく染め上げる。

その隅に置かれたベッドの上で、一人の女性が本を読んでいた。



「紅さん、ただ今戻りました」


ダズはその女性に向けて声をかける。

"紅"と呼ばれた女性は、本から目を離しダズのほうを見ると、明るい笑みを浮かべた。


「ダズさん……おかえりなさい!」



服装から、彼女が錬金術師"アルケミスト"であるとわかる。

長い黒髪が、日の光で輝くように流れている。



「どうですか、足の調子は?」


「まだ動かせませんが、大丈夫です。もう少しリハビリを続ければ動かすこともできそう…」


紅は本をベッドの隅に置くと、両手で足を押さえるように触れた。


どうやら下半身が動かないらしい。



ダズは喋りかけながら、紅の近くにある椅子に腰かける。

そして、少し表情を暗くして話し始めた。


「今回の任務は無事に終わりましたが、次はトール火山に向かうことになりました」


紅はその言葉に驚く。

後ろにいたアヤも、先程とは打って変わって真剣な表情をする。


「あの危険な場所に……マツリちゃんも一緒に連れていくんですか?」


「……はい」


ダズはそれに少し間を置いてから答える。



タイタンが任務に同行させると言ったのは、ダズとマツリだった。

他にも協力者を集めると言っていたが、タイタンの向かった先が大聖堂である以上、ジャックさんであるとダズは考えていた。


考え込むように下を向いたダズだったが、紅はそれを励ますように声をかける。


「でも、マツリちゃんも十分強くなりました。きっと大丈夫でしょう。それと、よかったらこの子を……」


紅の言葉に、ダズは顔を上げる。


紅は目を閉じ精神を集中すると、小さく詠唱を始めた。


そして、


「コールホムンクルス!」


スキルを発動すると、紅の前、調度膝の上あたりが光に包まれ、"動く何か"が姿を現した。



現れた黄色いそれは、ウネウネと体を動かし、ゼリー状の中にある黒い核、その両の目をキョロキョロと動かしている。



「私のホムンクルス、バニルミルトの"ゼラス・ゴート"です」


「…………」



アルケミストだけに許された錬金術、そこから創られた命"ホムンクルス"だった。


見た目はただのお菓子、ゼリーのようなそれで、ダズはその奇怪な生き物を目にしてただ黙ってしまう。



「よかったら、この子を連れていってください。賢いから、きっと役に立つはずです」


紅が話し終えると、ゼラス・ゴートはダズの姿を確認し、紅の膝からダズのもとへと飛び移った。


「ひっ…!」


膝の上、素肌に触れる得体の知れない感覚に、ダズは小さく悲鳴を上げる。


紅はその様子をクスクスと笑いながら見ている。


「あら、ダズさんのこと気に入ったみたいですね。懐いてますよ」


「は、はぁ……そうなんですか」


膝の上から肩の上に移動を始めたそれを、ダズは気味悪がるように見つめる。


紅もアヤもその様子を見て笑い、ゼラスも喜んでいるような表情をしていた。


















場所は大きく変わり、ピラミッドダンジョンの地下へと移る。


上下左右を石で囲まれた真っすぐな暗い通路、それを壁に付けられた松明の光が点々と照らしていた。



その通路を、三人の人間が歩いている。


「そろそろ戻ろう。さっきマスターから新しい任務も入った」


先頭を歩くチャンピオンの女性が口を開く。

それに答え、すぐ後ろにいたジプシーが不満の声をあげる。


「えー、もうちょっと狩っていかない?経験値おいしいし」


「まあまあ、ちゃんとここのボスも倒したんだし、戻りましょう」


それを横にいたロードナイトの女性が宥める。



「今度の任務はなんと、トール火山らしい」


チャンピオンの女性"シャオユウ"が、さも嬉しそうに任務地を口にする。


「「!!」」


その言葉に、ジプシーの"ミカン"とロードナイトの"タルタル"は反応し、同時にシャオユウと同じような表情をする。


「ついにきたね、私達の真価を発揮できる任務が!」


ミカンが右手に持った鞭を両手に持ち、しならせた。


「今度こそ、退屈しないで済みそうだね」


タルタルも笑みを浮かべてそれに答える。






彼女達がたった今歩いて来た道。

松明の火が気まぐれに照らした通路には、呪われた神官"アヌビス"や古代のミイラ"エンシェントマミー"達が、倒れていた。

それも大量に、モンスターの死体それ自体が道となるように、通路を埋め尽くしている。






彼女達自身が、魔物を越えた悪魔のような存在であることを象徴するように。
コメント

ぜらすっぅぅぅうl

いつの間にか家出してるし!?
トール編も楽しみにしてるよ!アイスノン貼った服を忘れずに!

No title

ツイツイこんな形でぜらすを出してしまった。
出すからにはきっと活躍が…!

アイスノンは未実装だったようです。

歩いた後には・・・

屍の山!
そんな3人の活躍に好期待!

どう戦わせるか悩み中!
せっかく強キャラ設定にしたからいいものにしないとね~
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