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やっぱりさ

ここまで書いておくと続きも同じことしたくなっちゃうわけですよ。
最早これはモチベーションを保つためとしか言えない。


というわけで、続きの小説はタルタルさんについて。

番外編はいつできるのやら……口だけにしないようにしなくては。
接近を許してしまった。


本来ならばもっと早くに気付いていてもおかしくはない。
それが出来ることが騎士として、パーティを護るべき前衛として当然の役割であ
り、自分にはそれが可能であると自負していたつもりだ。


「チョコ、止まって!」


「クエッ!」


ペコペコは主人の言葉と手綱の引きを敏感に察知し、すぐにその場でブレーキを
かけ停止した。

そして次の瞬間、後方の暗闇から何かが放たれたことに女騎士"タルタル"は気付
く。


「……!槍かっ!?」


とても人間が扱うものではない。巨大な剛槍が目の前に迫ってくた。

タルタルは咄嗟に能力を発動させようとしたが、万が一自分のペコペコに当たっ
てしまってはまずいと考え、背に携えていた"プラチナシールド"を前に掲げた。



ガァンッ!!



「くっ!!」


槍の直撃を正面から受け流し、軌道をずらすことに成功した。

もちろんタルタルは、この時点で"スピアブーメラン"を放った相手が守護者"ソー
ドガーディアン"であることに気付いていた。


(ガーディアンはさっき仕留めたはず……いや、そんなことより……)


タルタルはガーディアンが複数存在していたと過程した。

しかし、それがあったとしても合点がいかない。


(この威力は…?腕が、まずい……)


見たことも、経験したこともない"スピアブーメラン"の威力に、タルタルは身を
震わせた。

たった一撃をいなした程度で腕は感覚を失いかけ、正常な動作を妨げようとして
いる。

タルタルは決心し、その背から飛び降りた。


「……チョコ、先にシャオとミカンのところに行って」


「クエッ!?」


これは相手がガーディアンであろうとなかろうと、己の能力で、全力を持って掛
からなくては生命の危険があると感じた判断である。

利口なこのペコペコは、主人の言葉に耳を疑い、それを拒否するように再び背に
乗るよう促した。


「ダメ、私はここで奴を倒していかないといけない。シャオとミカンを連れて、
すぐにトールを脱出して」


タルタルはペコペコに逃走を指示する。
主人が己の命を賭けて盾になろうとしていることは、ペコペコにも理解できた。

絆が深く強いからこそ、彼女の意見をすぐに聞こうとはしなかった。



後方でその二人(正確には一人と一匹)を視界に捉えたのは、やはり守護者"ソー
ドガーディアン"だった。
再び槍を構え、タルタル目掛けて投げ付ける。



「また…!くうっ!!」


ズガァッ!!


やはり、盾で弾くのが限界である。
武器を持たない状態でこれに勝利するのは至難の技だろう。


「早くっ!行って!!」


「クエェ……」


タルタルはペコペコを怒鳴り付けた。

まるでこれが最後であるかのように、その主人の願いを受け入れる他になかった



ペコペコは主人と敵に背を向け、一目散に走り出した。

そして、タルタルはその姿が見えなくなるまで目で追い、離脱を確認した。


「必ず……逃げて…」


小さくそう呟き、振り返った。

既にガーディアンは巨大な剣を構え、目の前まで接近している。



「私は、簡単には死なないよ」



タルタルはガーディアンを睨み付けた。


次の瞬間、凄まじい早さで剣が振り下ろされる。

直ぐさまタルタルは"最強の盾"の能力を発動した。
しかし、軌道を僅かにずらすことしか出来ない。


ドォンッ!!


直撃を避けるために横に跳ぶが、地面をえぐるような勢いに、砕けた石が飛び散
りタルタルを襲う。


「避けきれない…!?しかも、このスピードは!」



グォンッ!


つい先程地面にたたき付けられた剣が、次の瞬間には再び自分目掛けて振り下ろ
されている。


圧倒的なパワーとスピードに、タルタルはそれを寸前のところで回避するしか手
段がない。


「…くっ!やらせるかぁ!!」


たたき付けられる剣を前転で回避し、ガーディアンの懐に飛び込んだ。


武器を使わずとも、攻撃をすることは可能である。
タルタルは取得したスキルの中から最善のものを選択し、発動した。


「マグナムブレイクッ!!」


周囲に炎を纏い、体ごとガーディアンに突進する。


ドドォンッ!


グラリと、守護者の体がよろめく。

そのスキに距離を取り、時間を稼ぐしかない。
タルタルはそう考えていた。


しかし、



「なっ!?」


ガーディアンは瞬時に体勢を立て直し、お返しと言わんばかりににその巨体で体
当たりをした。


「ぐっ…あ!」


その"シールドチャージ"の威力に体は宙に浮き、後方の壁にたたき付けられた。

気を失うような威力に、体を動かすことができない。


ガーディアンはまるで勝負がついたかのように、今度はゆっくりとタルタルに接
近していった。

そして、トドメをさすために剣を容赦なく振りかぶる。




(私……何やってるんだろ……)


その一瞬がとても長い時間に感じられた。

無我夢中で、護りたい人を護る力を手に入れてきた過去の自分を振り返るように。


(動いて……戦ってよ、私の体………まだ死にたく……)



ガーディアンの剣が、今まさに直撃しようとしていた。



(……な……い………)











ガキンッ!!





無意識であったかもしれない。

タルタルは、寸前のところでガーディアンの剣を己の盾で受け止めた。

更に、




ギギギギッ!!



それどころではない。

受け止めた剣を、盾で押し返し始めた。


重力という力がここに存在する限り、上から加えられた力が下からの力に勝ると
いうのは当然の現象であり、現実に考えても常識と言える事象だ。


ガーディアンのパワーと剣の重さ、それに重力を加えた全ての力によって、一人
の人間など盾の上から押し潰すには十分な要因が揃っていた。



だが、目の前の人間はそれを受け止め、更に押し返そうと剣を持ち上げ始めてい
る。




(……戦って……戦って………)


ガーディアンはそれに一瞬怯んだような動きを見せる。


タルタルを支える足が、地面にめり込んでいく。


(戦って、戦って……戦う……戦う……)


もはやタルタルは自我を失おうとしていた。


意識のない、無我。
彼女には目の前の敵と戦うこと。そして倒すことしか考えられていない。





"狂気"




それが最も、今の彼女を表現するに相応しい言葉だろう。




(戦え、戦え、戦え戦え)



タルタルの周囲の地面が、闘気に奮え始める。



ゴゴゴゴゴゴゴッ!



それは地を、壁を、天井を、振動が周囲に分散し始める。


更にタルタルの全身を淡い光が包み出した。

それは淡いものから、徐々に赤く、赤く、髪の色も、肌の色も、鎧の色も、まる
で血のように赤く染め上げていく。





「タタカエエエェェェェッッ!!!」




ドォンッ!!


タルタルの覇気と共に、その膨れ上がった闘気はガーディアンの体さえ吹き飛ば
す。




彼女は他者を護る騎士としてではなく、一人の戦士として立ち上がった。



"闘争心"と"狂気"。

理性を捨て、戦いと純粋な力だけを求める"狂戦士"として。




タルタルは"バーサーク"を発動した。

コメント

自キャラに惚れた

ちょっとタルシエさん、カッコよくないですか!
これは、本名キャラを作るしか・・・!

No title

キャータルトレット=タルシエサーンッ!!

実はこれ、半分ぐらい書いてる途中ではバーサク使わせる気はなかった…。
でも盛り上がるならこれもいいかな!
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