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番外編4

番外編まだまだ続きます。

いつ終わるか見当つきません。
(まずは相手に近付けさせないこと……)


ダズは現状を冷静に判断した。
相手が剣を扱う以上、そのリーチ内に入るわけにはいかない。


(そうすれば自ずと勝機が見え…)




ザシュッ!



一瞬の出来事だった。



(……え…?)


肩から腰にかけて斜めに、その間に持っていたゲイボルグは真っ二つに斬られ、体から噴き出すように血が流れた。


(…斬ら……れた…?)


視界が揺れ、前に倒れそうになる体をなんとか堪えた。


すぐに片手で"斬られた"はずの胸に手を当てた。





だが、傷も血も出ていない。


"斬られていない"のだ。


相手の殺気による幻覚か。
明確に殺すという意思表示を受けたことに変わりはない。


この状況に身を震わせながらも、ダズの表情は笑っていた。










「おい、マツリ」

「げっ、おじさん……」


マツリの横に、何処からともなくタイタンが姿を現す。
ハイディングで近付く、チェイサーの得意技の一つだった。


マツリはあからさまに嫌な表情を向ける。


「……何しにきたの?」

「何しにきたの、じゃない。今すぐ二人を止めろ」


そんなマツリに、タイタンは口調を強めた。

マツリはその言葉の意味がわからず、再び怪訝そうな表情をするが、



「でないと、どっちか死ぬぞ」



タイタンのその言葉で、マツリも我に返った。











「来ないのなら…こちらから!」


ダズはその場で体勢を低くし、腕を"捩るように"して槍を構えた。

一瞬の溜めの後、突進と共に槍の衝撃波を飛ばす。


「スパイラルピアァーースッ!!」


対するハマーは両手に剣を構え、ダズの技を正面から迎え撃った。



キキキキッ


火花が散り、ハマーはダズの槍の衝撃波もろとも、剣で受け流していた。

飛び込んだ体勢で無防備になったダズは、直ぐさまハマーから反撃の横薙ぎを受ける。


「…さ、せ、るかあぁっ!!」


空中で、前に構えていた槍の軌道を"地面"に向けた。
そのまま腕の力だけを使い、前に宙返りすることで剣の横薙ぎをヒラリとかわした。


前転して地面に着地したダズは、突き刺さった槍を抜かずに、その周囲を一回転するように回し蹴りをハマーの顔面目掛けて放った。

横薙ぎを空振りしたハマーは体勢を崩している。
ダズのプロテクターをつけた足は、そのまま彼の顔面に直撃するはずだった。




ガシッ



だが、数センチ及ばず。

ハマーは左手だけでダズの足をしっかりと掴んだ。


「なっ…!?うあ!!」



グォンッ!


ハマーは掴んだ足を力任せに引っ張り、ダズの体を地面に刺さった槍ごと引き抜き、動かした。

空中で一回転され、その勢いのまま空中に放り投げられる。



ドガァッ!!


ダズの体はプロンテラの壁に激突し、レンガを半壊させていく。


「クッ…!」


崩れた壁の中から槍を持って立ち上がるが、ダメージは思いの外大きい。



「お、お姉ちゃん…!」


マツリが不安げに声をあげる。
タイタンもやっと止めるのかと黙っていたが、


「パンツ丸見えだよ!!」

「そこじゃねえだろ!!」


マツリの言葉に思わずツッコミを入れざるを得なかった。



もちろんダズは、自分の下着どうこうの心配をしている余裕はなかった。

掴まれた瞬間わかった。
ハマーは"スパイラルピアース"を避けるだけの判断力だけではない。

圧倒的なパワーも持ち合わせていた。



次に動いたのはハマーだった。

起き上がったばかりのダズは、叩くには絶好のチャンスだと判断したのだろう。

だが、もちろんダズもそんなことはわかっている。


すぐにハマーの剣の射程範囲外まで槍を伸ばし、攻撃を加えた。
突きの連続で、ハマーも簡単にはダズに近づけずにいる。



「ぬぅんっ!!」


なんとしても近付きたいハマーは、再び強い力を込めて槍を横に弾いた。



ガキィンッ!


槍を横に弾かれ、無防備になった全身にハマーが切り込もうとする。


「ハアアアァッ!!」


だが、ダズはその弾かれた力を逆に利用し、回転して槍の柄をハマーの脇腹に直撃させた。



ドゴッ!


鈍い音をあげ、今度はハマーの体が壁に向かって吹き飛んだ。

先程のダズと同様に、レンガの壁は無残な形へ崩れさっていく。



「お返しです……」


ダズは小さく呟き、再び槍を構えた。

ハマーは瓦礫の中から立ち上がり、怪しい笑みを浮かべている。


この状況を楽しんでいるように見える。

もちろん、ダズも笑っていた。


久しく見なかった好敵手に、二人のナイトは喜びを現さずにはいられなかったのだから。

コメント

No title

パンツ何色ですか!

大事なのはそこか!

まさに勝負パンツですね
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